
こんにちは!「税理士補助スタッフのしごと帖」を運営しているゆずまるです。
「銀行員と税理士事務所のスタッフ、どっちがきついの?」
私は銀行で10年ほど、窓口・後方事務・個人営業を経験し、今は税理士事務所で補助スタッフとして働いています。両方を経験した立場から、7つの項目で比べてみました。
先に結論を言うと、私の場合は銀行のほうがきつかったです。ただ、きつさの種類がまったく違うので、項目ごとに見ていきます。
この記事でわかること
- 7つの項目ごとの、きつさの違い
- 私が銀行のほうがきついと感じた、一番の理由
- 今つらい銀行員の方に伝えたいこと
| 項目 | きつかったのは |
|---|---|
| ノルマ・営業のプレッシャー | 銀行 |
| 残業・忙しさ | 比べられない |
| 勉強・資格 | 数の多さでは銀行 |
| ミスへのプレッシャー | 銀行 |
| 人間関係 | 銀行 |
| 休みの取りやすさ | 銀行(税理士事務所のほうが取りやすい) |
| 給料・待遇 | 比べられない |
あくまで、私が働いた職場での話です。銀行も税理士事務所も、職場によって大きく違うと思います。
もくじ
1. ノルマ・営業のプレッシャー:銀行のほうがきつい
銀行には、個人のノルマと支店のノルマがあります。個人営業をしていた頃は、毎朝「どこに何を売るか」を上席に報告していました。今思えば夢物語のような計画を、まじめな顔で話していたものです(もちろん、そのとおりには取れません)。
自分では納得できない売り方を目にすることもあり、気持ちの面でもしんどい部分がありました。
税理士事務所は、基本的にノルマがありません。これだけで、ずいぶん気が楽です。
2. 残業・忙しさ:比べられない
銀行は残業に厳しく、残業したくてもできない雰囲気でした。窓口にいた頃は、残業はなかったと思います。ただ、上期・下期の終わりは数字を取らないといけないので、忙しくなります。
税理士事務所は、毎月忙しいです。担当制なので、定時で帰る人もいれば、遅くまで残っている人もいる、というのがよくある風景です。銀行では係ごとにチームで仕事をしていたので、ここは大きな違いでした。
営業の忙しさと税理士事務所の忙しさは、正直比べられません。ただ、今は自分が頑張れば仕事は終わるので、気は楽です。営業は、頑張っても数字になるとは限りませんからね。
3. 勉強・資格:数の多さでは銀行
銀行員は、いろいろな資格を取ることになります。私も銀行員時代に、証券外務員、生命保険関係の資格、FPを取得しました。宅建や中小企業診断士の勉強もしていました(こちらは取れませんでしたが…)。難しい資格には奨励金を出してくれる銀行も多いのではないでしょうか。
税理士事務所は、簿記2級があるとよい、というところが多いと思います。私は税理士試験の勉強もしていましたが、最近はなかなかできていません…。科目合格で資格手当がつく事務所も多いと思います。
4. ミスへのプレッシャー:銀行のほうがきつい
銀行では、ミスは命取りです。事務ミスや事務過誤と呼ばれていて、お客様に迷惑をかけるのはもちろん、支店の評価が下がり、みんなの賞与(!)にも影響します。
特に窓口は、次々とお客様に対応していく仕事です。忙しさと、気を抜けない緊張感とで、ストレスは相当なものでした。あまりやらない処理が来ると、チェックがなかなか終わらず、帰れないこともありました。
税理士事務所も数字を扱う仕事なので、同じような厳しさはあります。ただ、銀行ほど慌ただしくないので、今のほうが心穏やかです。検印がもらえなくて帰れない、というストレスがないのもありがたいです。
数字を正確に打つ力は、新入行員のころから鍛えられました。早打ちテストに落ちた話は、こちらに書いています。
5. 人間関係:銀行のほうがきつい
銀行はチームプレイです。書類は、上席にチェックしてもらって印鑑(検印)をもらわないと、仕事が終わりません。そのため、普段から人間関係をつくっておくことや、根回しが大事でした。どうしても気をつかう場面が多く、少しじめっとした関係になりがちだったと思います。
税理士事務所は担当制なので、人間関係はさばさばしています。今のほうが、ずっと気が楽です。
人間関係と働き方のちがいは、こちらの記事でくわしく書いています。
6. 休みの取りやすさ:税理士事務所のほうが取りやすい
銀行では、同じチームの人の予定や経験年数の関係で、「この日は休めない」という日がありました。
今は担当制なので、好きな日に休めます。そのかわり、誰かが代わりに仕事をしてくれるわけではないので、休んだ分の仕事はたまっています。時間単位で休みが取れる事務所もあるのではないでしょうか。
7. 給料・待遇:比べられない
これは比べられません。私は遠方に住んでいたこともあって、銀行員時代は短時間勤務でかなり減額されていました。現在はフルタイムで繁忙期は休日出勤もある環境なので、今のほうが増えています。
ただ、税理士事務所は個人事務所が多いので、転職して給与面がよくなるとは限らないと思います。
私の年収が転職でどう変わったかは、こちらの記事に書いています。
総合:私は銀行のほうがきつかった
総合すると、私は銀行のほうがきつかったです。一番の理由は、人間関係でした。
「この人と仲良くしておかないと仕事が回らない」「会社のためにこういうことを始めたいけれど、先輩の仕事が増えるから言い出せない」。そういった社内政治のようなものが、私には合いませんでした。
今は、顧問先のためにやりたいことを、自分の軸で進められます。それがとても楽しいです。
ポイント
きつさの種類が違います。数字を追うプレッシャーや、チームの中での気づかいがつらい人には、税理士事務所が合うかもしれません。反対に、毎月の忙しさや、担当を一人で抱えることがつらい人には、きつく感じる場面もあると思います。
今つらい銀行員の方へ
「数字が読める」というのは、意外と評価してもらえるものです。
実は、今の事務所の募集では、年齢の目安を数年オーバーしていました。必須とされていた簿記3級も、面接の時点では受けてすらいませんでした。
それでも、「これがやりたい!」という熱意があれば、道は開けると思います。
銀行員の経験が次の仕事でどう活きるかは、こちらの記事にまとめています。
私が銀行を辞めると決めるまでのことは、こちらの記事に書いています。
この記事の内容は、掲示板風の会話にした動画(約5分)でもお話ししています。さくっと見たい方は、こちらもどうぞ。再生すると音が出ます。
まとめ
この記事のまとめ
- ノルマ、ミスへのプレッシャー、人間関係は、銀行のほうがきつかった
- 忙しさと給料は、単純には比べられない
- 休みは、担当制の税理士事務所のほうが取りやすい
- 私が一番きつかったのは、銀行での人間関係
どちらがきついかは、人によって違います。今の働き方に悩んでいる方の、参考になれば嬉しいです。
税理士事務所の仕事の内容や、大変なところ・やりがいについては、こちらもどうぞ。







