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税理士事務所の仕事はAIでなくなる?補助スタッフ3年目が感じる、任せられること・任せられないこと

税理士事務所の仕事はAIでなくなる?補助スタッフ3年目が感じること
ゆずまる
ゆずまる

こんにちは!「税理士補助スタッフのしごと帖」を運営しているゆずまるです。

「税理士事務所の仕事は、AIでなくなるの?」「これから税理士事務所で働いても大丈夫?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

税理士事務所で補助スタッフとして働いて3年目の私の答えは、AIに任せられる仕事はあるけれど、なくなることはないです。

この記事では、実際に事務所でAIや自動化に任せている仕事と、人がやらないといけない仕事、AIを使うときに気をつけていることを、中で働く立場からお話しします。

この記事でわかること

  • 税理士事務所の仕事はAIでなくなるのか(3年目の私の考え)
  • 実際にAIや自動化に任せている仕事
  • AIには任せられない仕事
  • AIを使うときに気をつけていること
  • AI時代に、補助スタッフが身につけたい2つの力
もくじ
  1. 結論:AIに任せられる仕事はあるけれど、なくなることはない
  2. 実際にAIや自動化に任せている仕事
  3. いまよく使っているAIツール
  4. 資料づくりや調べものにも
  5. クラウド会計と、昔ながらの会計ソフト
  6. AIには任せられない仕事
  7. 顧問先とのやりとり
  8. 迷う仕訳の最終判断
  9. 失敗したときの責任
  10. 入社したころは、何千件もの領収書を手入力していた
  11. AIを使うときに気をつけていること
  12. AI時代に、補助スタッフが身につけたい2つの力
  13. 仕組みを考える力
  14. 説明する力
  15. まとめ

結論:AIに任せられる仕事はあるけれど、なくなることはない

AIに任せられる仕事は、たしかにあります。実際に私も、入力作業はほとんどAIに任せるようになってきました。

それでも、税理士事務所の仕事がなくなることはないと思っています。理由は2つです。

なくならないと思う理由

  • AIには、人と話すことや、折衝ができない
  • 何か失敗をしたときに、AIは責任をとることができない

税理士事務所の仕事は、顧問先の方とやりとりをしながら進める仕事です。そして、申告書などに間違いがあったときに責任を持つのは人です。この2つは、AIに置きかわらないと感じています。

実際にAIや自動化に任せている仕事

私が働く事務所で、AIや自動化で楽になった作業は、たとえば次のようなものです。

作業AI・自動化でやっていること
銀行の明細自動で取り込む
領収書読み取りで入力
仕訳自動仕訳のルールを作っておく
チェック前期・前々期の仕訳と照合して、抜けもれや異常値がないかを確認
印刷総勘定元帳や、e-Taxのメッセージボックスを印刷する仕組みを作る

入力作業は、AIに任せることがほとんどになってきました。チェックも、前の年の仕訳と見くらべて「いつもある仕訳がない」「金額がいつもと大きく違う」といったところを見つけるのに、自動化が役立っています。

毎月のチェックで新人が最初に見るところは、こちらの記事にまとめています。

いまよく使っているAIツール

いま私がよく使っているAIツールは、Claude Code(モデルはClaude Opus 5.5)です。

Claude Codeでアプリを作ったときのことは、こちらに書いています。

資料づくりや調べものにも

仕事の資料づくりにもAIを使っています。見やすいWordのデザインで仕上げてもらうと、自分で一から整えるより早くきれいにできます。

調べものをするときは、参照元を国税庁だけ、などと指定してから調べてもらいます。こうすると、出てくる情報の信頼度が上がります。

入力作業をAIで自動化したときのことは、こちらに書いています。

クラウド会計と、昔ながらの会計ソフト

私が担当している顧問先のうち、マネーフォワードを使っているのは2件で、それ以外は昔ながらの会計ソフトです。

データの取り込みや仕訳の修正でAIを活用できるので、クラウド会計のほうがいいとは思います。

ただ、お客さんにとっての使い勝手もあるので、一概にどちらがいいとは言えません。会計ソフトは、顧問先の方が毎日使うものでもあるからです。

AIには任せられない仕事

顧問先とのやりとり

私の事務所では、顧問先とのやりとりは、いまだに電話やFAXが多いです。資料をお願いしたり、確認したいことを伝えたりするのは、人の仕事です。

相手に合わせて説明したり、事情を聞きとったりするのは、AIにはできない部分だと感じています。

迷う仕訳の最終判断

どの科目にするか迷う仕訳の最終判断も、人がします。AIには、例年ない取引は勝手に決めつけずに、こちらに確認を促すように指示しています。

いつもと違う取引には、その会社ならではの事情があることが多いです。そこを決めるのは、顧問先の方に確認できる人の役目です。

失敗したときの責任

もう一つは、責任です。AIが作った仕訳や資料でも、間違いがあったときに責任をとるのは人です。だからこそ、最後のチェックは人がしています。

入社したころは、何千件もの領収書を手入力していた

私は入社してすぐ、確定申告の時期をむかえました。個人のお客さんの1年分の領収書をまとめて事務所で入力するのですが、その数は何千件もありました。

そのころはAI-OCR(AIで領収書の文字を読み取るしくみ)などもなく、手作業で本当に大変でした。

ただ、会計ソフトに入力する練習にはなったと思います。

簿記なし・未経験で入社したころのことは、こちらの記事にまとめています。

AIを使うときに気をつけていること

事務所の仕事でAIを使うときは、次のことに気をつけています。

AIを使うときに気をつけていること

  • 顧問先の名前を入れない
  • 有償アカウントを使う
  • オプトアウトの設定をする(入力した内容を、AIの学習に使わせない設定)

顧問先の大事な情報をあつかう仕事なので、便利さより先に、情報の守り方を決めてから使うようにしています。

AI時代に、補助スタッフが身につけたい2つの力

AIが広まっても、補助スタッフとして身につけたいと思っているのは、「仕組みを考える力」と「説明する力」です。

仕組みを考える力

AIや自動化は、使い方を決める人がいて、はじめて役に立ちます。どの作業をAIに任せて、どこを人が確認するのか。その流れを考えるのは、人の仕事です。

たとえば私は、前期・前々期の仕訳と照合してチェックする仕組みや、帳簿などを印刷する仕組みを作ってきました。AIに「例年ない取引は確認を促して」と指示するのも、仕組みづくりの一つです。

こうした指示が出せるのは、仕事の中身を知っているからです。手作業で入力してきた経験があるからこそ、どこを任せられて、どこで間違いが起きやすいかがわかります。

説明する力

もう一つは、説明する力です。顧問先の方に資料をお願いするときや、確認したいことを伝えるとき、相手が対応しやすいように、できるだけわかりやすく伝えることを意識しています。

電話やFAXでのやりとりが多い顧問先では、なおさら伝え方が大事です。また、AIが出した結果を、そのまま渡すのではなく、自分で確かめたうえで説明できることも大切だと思っています。

AIが作業を引き受けてくれる分、人にしかできない「考える」「伝える」ことが、これからもっと大事になると思います。

この記事の内容は、掲示板風の会話にした動画(約4分)でもお話ししています。さくっと見たい方は、こちらもどうぞ。再生すると音が出ます。

【スレ風】税理士事務所の仕事はAIでなくなる?(YouTube・約4分)

まとめ

この記事のまとめ

  • AIに任せられる仕事はあるけれど、税理士事務所の仕事がなくなることはないと思う
  • 理由は、AIには人とのやりとりや折衝ができず、失敗したときの責任もとれないから
  • 銀行明細の取り込み・領収書の読み取り・自動仕訳・前期との照合チェック・印刷の仕組みは、AIや自動化に任せている
  • 顧問先とのやりとりと、迷う仕訳の最終判断は人の仕事
  • AIを使うときは、顧問先の名前を入れない・有償アカウント・オプトアウト
  • これから身につけたいのは、仕組みを考える力と説明する力

税理士事務所の仕事内容や、未経験から働けるかが気になる方は、こちらもどうぞ。

これから税理士事務所で働くことを考えている方の、参考になれば嬉しいです。

ゆずまる

書いている人

ゆずまる

税理士事務所で働く補助スタッフです。
入社3年目で、法人20件ほどの担当先を持ちながら、月次業務、決算業務、確定申告、相続税申告の補助などに携わっています。

前職は銀行員。FP1級取得をきっかけに、会計・税務の分野へ転職しました。
このブログでは、税理士事務所のしごと、経理・会計、Excelを使った業務改善について発信しています。

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