
こんにちは!「税理士補助スタッフのしごと帖」を運営しているゆずまるです。
「家計簿をつけなきゃと思うけれど、続かない」という方は、多いのではないでしょうか。
じつは私は、家計簿をつけたことがありません。そのかわりに、3年ほど前から毎月見ているのが、家計の「BS(貸借対照表)」です。
この記事では、わが家のやり方と、BSで見ることのよさ、足りないところをお話しします。1つの例として、参考になれば嬉しいです。
この記事でわかること
- 家計簿(PL)と、家計のBSのちがい
- わが家のやり方(入れている項目、見ているところ)
- BSだけではわからないこと
- 続けてよかったことと、はじめ方
もくじ
家計簿は「PL」、私が見ているのは「BS」
会計には、PL(損益計算書)とBS(貸借対照表)という2つの表があります。家計におきかえると、こうなります。
| わかること | 家計でいうと | |
|---|---|---|
| PL | ある期間に、いくら入って、いくら出たか | 家計簿 |
| BS | ある時点で、何をいくら持っているか | 資産の一覧 |
家計の話は、「何にいくら使ったか」というPLが中心になりがちです。でも、PLをつけるには、毎日の記録が欠かせません。
BSは、月末に残高を見るだけです。記録するのは月に1回で済みます。
BSとPLのちがいは、こちらの記事でもふれています。
きっかけは、夫婦で財布が別々だったこと
BSを毎月見るようになったのは、3年ほど前、税理士事務所に入ったころです。
わが家は、夫婦で財布が別々です。そのため、家全体でいくら貯金があるのかが、わかりませんでした。それを知りたい、というのが始まりです。
わが家のやり方
月末に、残高を入れるだけ
はじめはスプレッドシートを使っていました。ただ、毎月入れるものなので、今はアプリを自作して、私と夫のスマホに入れています。
お互いが持っている資産を入力すると、家全体の資産がわかるしくみです。入力するのは月末。ものの数分で終わります。
このアプリを作ったときのことは、こちらの記事に書いています。
入れている項目
- 銀行預金
- 投資信託
- 株
- 生命保険(解約したときに戻ってくる金額)
- 確定拠出年金 など
家などの固定資産は、入れていません。わが家は、すぐに動かせる資産だけ見えればよいからです。
負債も入れていません。本当は住宅ローンなども考えるべきなのですが、資産のほうにも家を入れていないので、ゆるくやっています。
ポイント
本来のBSは、資産と負債の両方をならべて、その差額(純資産)を見る表です。借入がある場合は、負債も入れると、家計の全体がより正確にわかります。
BSのどこを見ているか
見ているのは、科目ごとの増減です。仕事で試算表を見るときと同じですね。
たとえば、こんな表になります(単位は万円。数字は説明用の見本です)。
| 科目 | 先月末 | 今月末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 預金 | 300 | 290 | −10 |
| 投資信託 | 150 | 160 | +10 |
| 株 | 50 | 48 | −2 |
| 生命保険 | 80 | 81 | +1 |
| 確定拠出年金 | 60 | 62 | +2 |
| 合計 | 640 | 641 | +1 |
私がよく見るのは、次の2つです。
- 現預金の比率:投資信託を積み立てているので、現預金の比率が低くなりがちです。賞与を追加で投資するか、預金のまま置いておくかを決めるときの、判断材料にしています
- 投資信託や株の増減:積立なので、相場が下がってもあまり気にしないようにしています
BSだけでは、わからないこともあります
たとえば、預金が大きく減った月。
「なんでだっけ?」→「先月のクレジットカードの引き落としが、今月だった」→「先月、何を買ったっけ?」
こうした原因をたどることは、PL(家計簿)をつけていないとできません。不便といえば不便です。
それでも、家計簿は私には続けられないと思うので、BSで十分かなと思っています。
「何に使いすぎているのかを知りたい」という方は、家計簿と組み合わせるのがよいと思います。
続けてよかったこと
- 夫が使っている金融機関がわかるようになった:相続が起きたとき、何を持っているのかを把握していないと、手続きが大変です。お互いに知っておくのは、大切なことだと思います
- 貯めるはげみになる:先月や前の年とくらべて、「こんなに貯められた!」とわかります
- 夫がお金の話に興味を持ってくれた:「今月は株価が下がっているね」と、話してくれるようになりました
- とにかく簡単:月末に残高をまとめるだけなので、数分で終わります
はじめ方:最初の1枚を作る
- 持っている口座、証券、保険を書き出す
- 月末の残高を、紙やスプレッドシートにならべる
- 合計を出す
- 次の月末に同じことをして、増減を見る
この表をエクセルで作ると、こんな形になります。

「この表のファイルがほしい」という声があれば、配布も考えています。
最初から完ぺきでなくて大丈夫です。わが家も、すぐに動かせる資産だけを入れています。
家計簿は無理だと感じている方、私も仲間です!よかったら、BSから始めてみましょう。
この記事のまとめ
- 家計簿はPL、資産の一覧はBS。BSは月末に残高を見るだけなので続けやすい
- わが家は、預金・投資信託・株・生命保険・確定拠出年金など、すぐに動かせる資産だけを入れている
- 見ているのは科目ごとの増減。現預金の比率は、賞与の使い道を決める判断材料にしている
- お金が減った原因まではわからない。使いすぎを知りたいときは、家計簿と組み合わせる
- 夫婦でお互いの資産がわかるようになり、貯めるはげみにもなった


