
こんにちは!「税理士補助スタッフのしごと帖」を運営しているゆずまるです。
「FP1級と簿記1級、取るならどっちがいいんだろう?」と迷っている方はいませんか。
私は銀行員時代にFP1級に合格し、そのあと簿記1級にも挑戦して、途中で挫折しました。両方に手を出した結果、片方は受かり、片方はあきらめた人間です。
先に結論をいうと、私のおすすめはFP1級です。この記事では、合格率や勉強時間の比較ではなく、実際に勉強してみてどうだったか、そして税理士事務所で働く今、それぞれがどう役に立っているかをお話しします。
この記事でわかること
- FP1級と簿記1級は、何がちがうのか
- FP1級に合格した話と、簿記1級で挫折した話
- 税理士事務所の仕事で、どちらが役に立っているか
もくじ
FP1級と簿記1級は、そもそも分野がちがう
どちらも「お金の資格」ですが、学ぶ内容はかなりちがいます。
| FP1級 | 簿記1級 | |
|---|---|---|
| あつかうもの | 個人のお金 | 会社の会計 |
| 学ぶ内容 | 税金、相続、不動産、保険、資産運用など | 商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算 |
| 試験 | 学科と実技 | 筆記 |
FPは「広く」、簿記は「深く」というイメージです。どちらが上というより、向いている方向がちがう資格だと感じています。
FP1級:育休中に挑戦して、2回目で合格
FP1級を取ろうと思い立ったのは、銀行員時代の育休中でした。
当時は営業を担当していたので、FP1級の知識があれば、セールスに厚みが出ると考えたんです。当時は合格すると奨励金がけっこう出た、というのも理由の1つです。
結果は、1回目は不合格。2回目で合格できました。
勉強時間や使った教材、実技(面接)の体験談は、こちらの記事にまとめています。
簿記1級:工業簿記で挫折
簿記1級にも挑戦しました。でも、こちらは途中で挫折しています。
理由は、工業簿記です。私にはなじみのない分野で、そこでつまずいてしまいました。
そのあと選んだのは、簿記論と財務諸表論
簿記1級のかわりに私が選んだのは、税理士試験の科目である「簿記論」と「財務諸表論」でした。理由は2つあります。
- 商業簿記が中心だから:税理士試験の簿記論は、原価計算が出題範囲に入っていません
- 税理士を目指していたから:どうせ勉強するなら、試験科目になっているほうを選びました
とくに財務諸表論は、会計を体系的に学べるのでおすすめです。
税理士事務所で役に立っているのは?
FP1級:相続税の申告で役に立っている
私は今、相続税の申告を数件担当しています。ここで、FP1級の知識が非常に役に立っています。
相続の分野は、FP1級では実技(面接)でも問われるので、かなり勉強しました。そのときの知識が、そのまま今の仕事につながっています。
相続の評価は、知っているかどうかで、結果がまったく変わってしまいます。勉強しておいてよかったなと思います。
簿記:毎日の仕事の土台
一方で、月次や決算といった毎日の仕事の土台になるのは、会計の知識です。
私は簿記を持たずに税理士事務所へ入ったので、最初は会計がまったくわかりませんでした。入社してから簿記2級を取り、そこから勉強を進めています。
税理士補助の仕事の内容は、こちらの記事にまとめています。
私の結論:取るならどっち?
税理士事務所で働く私の答えは、取るならFP1級です。
会計の知識は、簿記2級まであれば十分だと思います。一方で、FPの知識があると、社長個人のお金の相談にも幅広く対応できます。これは、とても喜んでもらえます。
ただ、目的によって答えは変わります。私の体験を整理すると、こうなります。
| こんな人なら | 私の体験からいえること |
|---|---|
| 相続や個人のお金の相談に関わりたい | FP1級の知識がそのまま役に立った |
| 会計や経理の土台をつくりたい | 簿記が必要。私は入社後に2級から勉強した |
| 税理士を目指している | 簿記1級より、簿記論・財務諸表論を選んだ |
この体験は、掲示板風の会話にした動画(約6分)でもお話ししています。さくっと見たい方は、こちらもどうぞ。再生すると音が出ます。
まとめ
この記事のまとめ
- FP1級は個人のお金を広く、簿記1級は会社の会計を深く学ぶ資格。向いている方向がちがう
- 私はFP1級に2回目で合格し、簿記1級は工業簿記で挫折。そのあと簿記論と財務諸表論を選んだ
- 私の結論は、取るならFP1級。会計の知識は簿記2級で十分で、FPの知識があれば相続税の申告や社長個人の相談に幅広く対応できる
どちらを取るか迷っている方の、参考になれば嬉しいです。


